スケジュール効率指数(SPI)は、プロジェクトマネジメントにおける重要な指標です。
この指標は、プロジェクトの進捗を評価するために利用され、計画された作業と実際の成果を比較することで、プロジェクトの効率を測ることができます。
本記事では、SPIの定義、計算方法、そしてその重要性について詳しく解説します。
スケジュール効率指数(SPI)の定義
SPIの基本概念
スケジュール効率指数(SPI)は、EVM(Earned Value Management)手法の一部であり、以下の計算式で求められます:
ここで、
- EV(Earned Value):実際に完了した作業の予算コスト
- PV(Planned Value):計画時に見積もられた時点までに達成すべき作業の予算コスト
SPIの意味
- SPI = 1の場合:プロジェクトは予定通りに進行中です。
- SPI > 1の場合:プロジェクトは予定よりも早く進行しています。
- SPI < 1の場合:プロジェクトは予定よりも遅れています。
このように、SPIはプロジェクトの進捗状況を一目で把握できる便利な指標です。
SPIの計算方法
実際のデータを使った計算
実際のプロジェクトデータをもとにSPIを計算してみましょう。
例えば、以下のデータがあるとします:
- EV = 100,000円
- PV = 120,000円
この場合、SPIは次のように計算されます:
この結果から、プロジェクトは予定より遅れていることが分かります。
実用例の紹介
実際のプロジェクト管理において、SPIはリソースの再配分やスケジュールの見直しを行うための貴重な情報を提供します。
たとえば、SPIが0.75の場合、プロジェクトマネージャーは原因を分析し、リソースを追加するなどの対策を講じることができます。
SPIとコスト効率指数(CPI)の関係
CPIの定義
CPI(Cost Performance Index)は、実際のコストに対する得られた価値を示す指標で、以下の計算式で求められます:
さらに参考してください。
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