外部変数(External Variable)は、C言語やC++などのプログラミング言語での変数の一種で、関数やコードブロックの外で宣言され、プログラム全体からアクセス可能な変数です。
この概念は、プログラムのスコープと可視性を理解する上で重要です。
本記事では、外部変数の定義、使用方法、そしてextern
修飾子の役割について詳しく解説します。
外部変数の基本
外部変数とは
外部変数は、プログラムのどこからでもアクセスできる変数で、通常は関数やコードブロックの外部で宣言されます。
これにより、プログラム全体で一貫した値を維持できるため、複数の関数やファイル間で共有されるデータに適しています。
C言語やC++では、外部変数はグローバル変数(Global Variable)としても知られています。
外部変数の特性
- スコープ: 外部変数はプログラム全体で有効です。
- つまり、一度宣言された外部変数は、どの関数やコードブロックからでもアクセスできます。
- 寿命: プログラムの実行開始時にメモリに割り当てられ、プログラムが終了するまで存在し続けます。
- これにより、外部変数はプログラムのライフサイクル全体にわたって持続します。
外部変数の使用方法
グローバル変数の宣言と定義
外部変数は、プログラムのトップレベルで宣言されます。
例えば、以下のように宣言できます。
この場合、global_x
はプログラム全体からアクセスできる変数となります。
extern
修飾子の使用
ソースコードが複数のファイルに分かれている場合、あるファイルで宣言された外部変数を別のファイルで使用するためには、extern
修飾子を使います。
これにより、コンパイラに対して、変数が他のファイルで定義されていることを示します。
例えば、ファイル file1.c
で以下のように外部変数を宣言します。
そして、ファイル file2.c
でこの変数を使用するためには、以下のように extern
宣言を行います。
さらに参考してください。
外部ライブラリ(External Library)とは?プログラミングにおける活用法とベストプラクティス
Visited 1 times, 1 visit(s) today