番兵法(sentinel loop)は、プログラミングにおける探索アルゴリズムで頻繁に利用される手法で、処理の高速化や条件判定の簡素化に寄与します。
特に、線形探索(リニアサーチ)の場面でよく使われ、比較回数を削減し処理を最適化する目的で実装されます。
この記事では、番兵法の仕組みや利点、具体的な実装例、そしてIT分野での応用について詳しく解説します。
番兵法とは?
番兵法の概要
番兵法(sentinel loop)とは、探索処理において探索対象の値をあらかじめデータ列の末尾に追加することで、探索ループの終了判定を単一化し、比較回数を削減するアルゴリズム技法です。
通常、配列内の値を線形に探索する際には、次のような二重の判定が必要です。
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データの終端に達したかどうか
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探索値と一致したかどうか
しかし、番兵法を使えば、「一致したかどうか」だけを判定すればよくなり、1ループ内の比較処理が1回で済むため、パフォーマンスが向上します。
番兵法の仕組みと実装例
通常の線形探索との違い
通常の探索コード(C言語例)
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