コネクション型通信(connection-oriented communication)は、データ通信における重要な方式の一つです。
本記事では、コネクション型通信の基本概念、特徴、具体例、そしてその利点と欠点について詳しく解説します。これにより、IT分野でのデータ通信の理解が深まるでしょう。
コネクション型通信とは?
定義と基本概念
コネクション型通信は、データ通信を行う前に相手との間で仮想的な専用通信路(コネクション)を確立し、その通信路を通じてデータの送受信を行う方式です。
この通信方式では、以下のような特徴があります。
- データの確実性:送信したデータが相手に確実に届き、データの到着順も送信順通りに保証されます。
- 接続の手続き:電話の通話のように、相手方との接続を行い、占有する伝送路を確保してから信号やデータを送受信します。
プロトコルの例
IPネットワークでは、TCP(Transmission Control Protocol)がコネクション型通信を実現しています。
TCPは、データの整合性を保ちながら、確実にデータを送信するための多くの制御機能を備えています。
コネクション型通信の特徴
高い信頼性
コネクション型通信の最大の特徴は、信頼性の高いデータ伝送です。
送受信の際には、確認応答(ACK)や再送制御が行われ、確実に相手方にデータが届けられます。
制御の複雑さ
しかし、これに伴って制御が複雑になり、オーバーヘッドが発生します。
オーバーヘッドとは、データ本体とは別に、制御情報や確認メッセージを伝送するためにかかるコストを指します。
このため、通信速度や容量が圧迫されることがあります。
環境依存性
コネクション型通信は、通信路の物理的な状況にも依存します。
無線の電波が弱い場合など、伝送路の状況が悪いと、通信がまったくできなくなることがあります。
このため、安定した環境が求められます。
コネクションレス型通信との比較
コネクションレス型通信とは?
一方で、コネクションレス型通信(connectionless communication)は、相手の状況を確認せずにデータを一方的に送信する方式です。
手紙のように、確実性は低いものの、伝送効率が高いのが特徴です。
利点と欠点の比較
- コネクション型通信:
- 利点: 高い信頼性とデータの整合性
- 欠点: 複雑な制御とオーバーヘッドが通信速度を圧迫
- コネクションレス型通信:
- 利点: 高い伝送効率
- 欠点: 信頼性が低く、データの順序が保証されない
まとめ
コネクション型通信は、データの確実な伝送を実現するための重要な手段です。
TCPのようなプロトコルを用いることで、高い信頼性を維持しつつデータを送受信できますが、制御の複雑さやオーバーヘッドの影響を受けることがあります。
これに対して、コネクションレス型通信は効率的ではあるものの、信頼性が低いという特性があります。
これらの通信方式を理解することは、IT分野におけるデータ通信の理解を深めるために不可欠です。
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