ディジタルアクセス(DA)とは?NTTが提供するデジタル専用線サービスの詳細

ディジタルアクセス(DA)は、NTT地域会社(NTT東日本・NTT西日本)が提供する、同一都道府県内の二地点間を繋ぐデジタル専用線サービスです。

この記事では、ディジタルアクセスの種類、通信速度、料金体系、そしてその歴史的背景について詳しく解説します。

特に、企業にとって重要な通信インフラとしての位置づけについても考察します。

 

ディジタルアクセスの種類

1. ディジタルアクセス64(DA64)

DA64は、メタル回線(銅線ケーブル)を使用し、最高通信速度が64kbpsのサービスです。

このサービスは、低速な通信環境を必要とする企業にとってコストパフォーマンスの良い選択肢でした。

 

2. ディジタルアクセス128(DA128)

DA128は、最大通信速度が128kbpsのデジタルアクセスサービスで、より高い速度を求めるユーザーに対応しています。

通信速度の向上により、データの送受信がスムーズになり、業務効率が向上します。

 

3. ディジタルアクセス1500(DA1500)

DA1500は、光ファイバー回線を用いており、最高1.5Mbpsの通信速度を提供します。

この速度は、ビジネス環境においてより多くのデータを迅速に処理するために重要です。

 

4. ディジタルアクセス6000(DA6000)

DA6000は、さらに高い6Mbpsの通信速度を実現しており、大容量データの送信や、リアルタイムでのデータ通信が求められる環境で特に有効です。

ディジタルアクセス(DA)

料金体系とサービス内容

料金体系

ディジタルアクセスの月額料金は、通信速度と距離に応じて変動します。

また、保守グレードによっても料金が異なり、日中のみ修理対応のタイプ1と24時間対応のタイプ2から選択することができます。

この柔軟な料金体系は、さまざまなニーズに対応するための重要な要素です。

 

県をまたぐ接続

同一都道府県を越えた接続には、NTTコミュニケーションズが提供する「ディジタルリーチ」というサービスがあります。

これにより、全国規模でのネットワーク構築が可能になります。

 

ディジタルアクセスの歴史

ディジタルアクセスは、1990年代後半から2000年代前半にかけて、高速なVPNサービスが普及する前に、企業の近距離拠点間接続を実現するための通信サービスとして重宝されていました。

当時は、コストを抑えながらも信頼性の高い通信環境を提供していました。

 

現在の状況

現在では、より高速で安価な通信サービスが増加し、契約数は減少していますが、総務省によると2021年度にはDA64が東西合わせて約6万回線存続しているとのことです。

これは、依然としてニーズが存在することを示しています。

 

まとめ

**ディジタルアクセス(DA)**は、NTTが提供する重要なデジタル専用線サービスで、企業の通信インフラにおいて多くの利点を持っています。

通信速度の種類や柔軟な料金体系により、様々なニーズに応えることができます。

現在では新しい通信サービスが普及していますが、依然として信頼性とコストパフォーマンスを重視する企業には有用な選択肢であると言えるでしょう。

さらに参照してください:

逆アセンブラ(disassembler)とは?リバースエンジニアリングの基本と応用

 

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By jisho5