値渡し(call by value)は、プログラム内で関数やプロシージャに引数を渡す際の重要なメカニズムです。
本記事では、値渡しの定義、仕組み、他の引数渡し方法との違いについて詳しく解説します。
この理解は、効率的なプログラミングに不可欠です。
値渡しの基本概念
値渡しとは?
値渡しとは、関数やプロシージャに引数として指定された変数の「値」をそのまま渡す方式です。
この場合、関数内で引数の値を変更しても、呼び出し元の変数の値には影響を与えません。
つまり、値渡しではデータのコピーが行われ、元のデータは保持されます。
実引数と仮引数
- 実引数(Actual Parameters):呼び出し元で指定された引数。
- 仮引数(Formal Parameters):呼び出された関数が受け取るために使用される変数。
実引数としてリテラルや定数を渡す場合、仮引数にはその値が代入され、処理に用いられます。
変数を実引数として指定する際、実引数と仮引数の関係を理解することが重要です。
値渡しの特徴
データの独立性
値渡しの最大の特徴は、仮引数の内容を変更しても呼び出し元の実引数には何の影響も及ぼさない点です。
たとえば、以下のような簡単な例を考えてみましょう。
この例では、a
の値はadd_one
関数内で変更されても、呼び出し元のa
には影響がありません。
値渡しと参照渡しの違い
参照渡し(call by reference)
参照渡しは、実引数と仮引数が同じ実体を指す方式です。
つまり、仮引数に加えられた変更は呼び出し元にも反映されます。
以下の例を見てみましょう。
この場合、my_list
は参照渡しされているため、関数内での変更が呼び出し元に影響を与えています。
まとめ
値渡しは、プログラミングにおける関数やプロシージャに引数を渡す基本的な方法であり、呼び出し元の変数に影響を与えない特性があります。
この理解は、より効率的なプログラミングを行う上で非常に重要です。
また、値渡しと参照渡しの違いを明確にすることで、データの取り扱い方を適切に選択できるようになります。
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