地域IP網、通称フレッツ網は、NTT東日本・NTT西日本が提供してきた常時接続型データ通信サービスの基盤として、日本のインターネット接続環境において重要な役割を果たしてきました。
本記事では、地域IP網の概要とその歴史的な変遷、さらにはその重要性と影響について詳しく解説します。
概要と歴史
地域IP網とは?
地域IP網(フレッツ網)は、NTT東日本およびNTT西日本が都道府県単位で敷設したデータ通信回線網です。
このネットワークは、電話局間を結び、ベストエフォート型IPネットワークとして1999年に運用を開始しました。
当時のフレッツ・ISDN、フレッツ・ADSL、Bフレッツなどのサービスのバックボーンとして機能し、家庭や企業向けに安定したインターネット接続を提供しました。
ベストエフォート型IPネットワークの特徴
地域IP網の初期の特徴として、ベストエフォート型という接続形態が挙げられます。
この方式では、通信速度は最大限努力されるものの、利用状況や接続環境により実際の速度が変動することが特徴です。
それにもかかわらず、当時の技術水準では画期的なサービスであり、多くのユーザーに受け入れられました。
NTTの規制と県内ネットワーク
地域IP網のもう一つの特徴は、NTT法による県内限定の運用です。
NTT東日本およびNTT西日本は、県内の通信に特化し、県間通信はNTTコミュニケーションズが担当するという規制がありました。
このため、地域IP網は基本的に県内に閉じたネットワークとして運用されていました。
しかし、2003年に規制が一部緩和され、一部のネットワークが広域化されるようになりました。
NGNへの移行と地域IP網の終焉
地域IP網は、NTTのフレッツ・サービスにおいて重要な役割を果たしていましたが、技術の進歩と共に新たなネットワークが必要となりました。
フレッツ 光ネクスト以降は、次世代ネットワーク(NGN)がその役割を引き継ぎ、より高品質で安定した通信インフラが提供されるようになりました。
これに伴い、地域IP網は次第に使用されなくなりました。
地域IP網の重要性と今後
地域IP網は、日本のインターネット接続の基盤として、全国のユーザーに広く利用されました。
特に、初期のインターネット普及期において、手軽な常時接続を提供することで、インターネットの利用が大幅に拡大しました。
技術の進歩により、今後はより高性能なインフラが必要とされますが、地域IP網が果たした役割はインターネットの歴史に残るものです。
まとめ
地域IP網(フレッツ網)は、NTT東日本・NTT西日本が提供する常時接続型データ通信サービスの基盤として、日本のインターネット接続環境において重要な役割を果たしました。
ベストエフォート型のIPネットワークとして、安定したインターネット接続を提供し、初期のフレッツ系サービスのバックボーンとしても機能しました。
技術の進歩と共にNGNへの移行が進みましたが、地域IP網が果たした役割は今もなお評価されています。