空文字(null character)は、IT・プログラミングの基礎でありながら、意外と誤解されがちな存在です。
本記事では、空文字の定義から具体的な使用例、他の「null」関連概念との違いまで詳しく解説します。
C言語や低レベルプログラミングにおいて空文字の理解は重要で、適切な知識がないとバグの温床になることもあります。
エンジニアなら押さえておくべき内容です。
空文字とは何か?
空文字(null character)の定義
空文字(null character)とは、文字コード「0」(ASCIIコードで0番)に割り当てられた制御文字です。
多くの場合、'\0'
という記法で表され、文字列の終端を示す特殊な意味を持ちます。
これはNULやNULL文字とも呼ばれ、目に見える文字ではありません。
特徴と性質
-
制御コードの一種であり、表示不可
-
通常のキーボード操作では入力できない
-
特殊なキー操作(例:「Ctrl+@」)で送信されることもある
-
多くのプログラミング言語で特別な意味を持つ
プログラミングにおける空文字の使い方
C言語における空文字
C言語では、文字列をchar型の配列として扱います。配列の最後に '\0'
(空文字)を挿入することで、そこが文字列の終端であることを示します。