隠し共有とは?Windowsの隠し共有機能とその活用法

it用語辞書

隠し共有(hidden share)は、Windowsのファイル共有機能の一部であり、特定の共有フォルダをエクスプローラーなどの一覧から隠すことができる機能です。

この機能を使用することで、共有フォルダを視覚的に隠すとともに、特定のユーザーやグループにのみアクセスを許可することができます。

本記事では、隠し共有の基本的な使い方から、その利点、管理共有との違いまで、詳しく解説します。

隠し共有の基本

隠し共有とは?

隠し共有(hidden share)は、Windowsのファイル共有機能の一つで、特定のフォルダを一覧表示から隠すことができる機能です。

以下のような特徴があります:

  • 隠し共有の設定: 共有フォルダの名前の末尾に「$」を付けることで、そのフォルダはエクスプローラーの一覧には表示されなくなります。
  • アクセス方法: 隠し共有にアクセスするには、エクスプローラーやコマンドプロンプトでUNCパス(例:\コンピュータ名\共有名$)を直接指定する必要があります。

共有フォルダの作成と隠し共有の設定

通常、共有フォルダを作成すると、そのフォルダはネットワーク上で一覧に表示され、アクセス権があればファイルの読み書きが可能です。

しかし、隠し共有を設定することで、フォルダは一覧から隠れますが、以下のように直接パスを指定することでアクセスできます:

  • 設定方法: 共有フォルダ名の末尾に「$」を追加します(例:\\コンピュータ名\共有フォルダ名$)。
  • アクセス方法: パスを直接入力することでアクセスが可能です。例えば、コマンドプロンプトやエクスプローラーのアドレスバーにUNCパスを入力します。

隠し共有の利点と活用法

セキュリティの向上

隠し共有は、フォルダをエクスプローラーの一覧から隠すことによって、無許可のユーザーからの発見を難しくします。

これにより、セキュリティを強化することができます。

  • アクセス権の設定: 共有フォルダのアクセス権設定で「Everyone」ユーザーを削除し、特定のユーザーやグループにのみアクセスを許可することで、さらにセキュリティを強化できます。
  • 非表示: フォルダが一覧に表示されないため、許可されたユーザーのみがアクセスできるようになります。

管理共有との違い

管理共有は、Windowsのデフォルトで設定されている特別な隠し共有です。

以下にその特徴を示します:

  • 管理共有: ドライブのルートディレクトリ(例:C$D$)やシステムフォルダ(例:Admin$)がデフォルトで共有されており、通常はシステム管理の目的で使用されます。
  • 隠し共有との違い: 管理共有は通常、システム管理やリモート管理のために使用され、隠し共有は特定のユーザーに対するセキュリティ強化のために使用されます。

隠し共有

隠し共有の管理と確認

管理方法

  • コマンドプロンプトでの確認: 隠し共有を含む共有フォルダの一覧は、コマンドプロンプトで「net share」コマンドを使用して確認できます。
  • このコマンドを実行することで、現在共有されているフォルダとその設定を確認できます。

コマンドの例

このコマンドを実行すると、現在共有されているすべてのフォルダとその設定が表示されます。

まとめ

隠し共有(hidden share)は、Windowsのファイル共有機能において、特定のフォルダをエクスプローラーの一覧から隠すための有用な機能です。

この機能を利用することで、セキュリティを向上させ、特定のユーザーやグループのみにアクセスを許可することができます。

管理共有との違いを理解し、適切に使い分けることで、より安全なファイル共有環境を実現できます。

 

さらに参考してください。

隠し属性とは?Windowsにおけるファイル管理の重要性

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