外部結合(OUTER JOIN句)とは?SQLでの使い方と左・右・完全外部結合の違いを徹底解説

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外部結合(OUTER JOIN句)は、リレーショナルデータベースにおけるテーブル結合の手法の一つで、特定の条件に基づいて複数のテーブルからデータを抽出するための重要な機能です。

この記事では、外部結合の基本概念と、左外部結合、右外部結合、完全外部結合の違いについて詳しく説明し、実際のSQL文の書き方とその応用例を紹介します。

外部結合(OUTER JOIN句)の基本概念

外部結合は、リレーショナルデータベースにおいて、複数のテーブルからデータを結合する際に使用されます。

外部結合を使用すると、結合条件に一致するレコードを結合し、一致しないレコードも含めて抽出することができます。

この方法は、テーブル間のデータの非対称性を考慮する際に非常に便利です。

外部結合のSQL文の書き方

SQL文で外部結合を実行するには、OUTER JOIN句を使用します。

基本的な構文は以下の通りです:

このSQL文では、テーブル1のフィールド1とテーブル2のフィールド2の値が一致するレコードが結合され、一致しないレコードはそのまま抽出されます。

外部結合の種類

外部結合には主に以下の3つの種類があります:左外部結合、右外部結合、完全外部結合。

それぞれの違いと使用例について詳しく見ていきましょう。

左外部結合(LEFT OUTER JOIN)

左外部結合は、左側のテーブル(SQL文で左側に記述されるテーブル)の全レコードを抽出し、一致するレコードが右側のテーブルにない場合でも、左側のテーブルのレコードは含まれます。

右側のテーブルに一致するレコードがない場合、右側のフィールドはNULLで表示されます。

このクエリでは、テーブル1の全レコードが表示され、テーブル2に一致するレコードがない場合にはNULLが表示されます。

右外部結合(RIGHT OUTER JOIN)

右外部結合は、右側のテーブル(SQL文で右側に記述されるテーブル)の全レコードを抽出し、一致するレコードが左側のテーブルにない場合でも、右側のテーブルのレコードが含まれます。

左側のテーブルに一致するレコードがない場合、左側のフィールドはNULLで表示されます。

このクエリでは、テーブル2の全レコードが表示され、テーブル1に一致するレコードがない場合にはNULLが表示されます。

完全外部結合(FULL OUTER JOIN)

完全外部結合は、両方のテーブルから全てのレコードを抽出し、一致するレコードがある場合には結合し、一致しないレコードはそれぞれのテーブルからNULLを含めて表示します。

これは、両テーブルのすべてのデータを取得するために使用されます。

このクエリでは、テーブル1テーブル2の全レコードが表示され、一致するレコードがない場合にはNULLが表示されます。

実際の利用例

外部結合は、データの統合や分析において非常に便利です。

例えば、顧客データベースと注文データベースを結合して、顧客が注文したかどうかを確認する場合などに利用されます。

  • 左外部結合を使って、全顧客とその注文の情報を取得し、注文がない顧客も含めてリストアップする。
  • 右外部結合を使って、全注文とその顧客情報を取得し、顧客情報がない注文も含めてリストアップする。
  • 完全外部結合を使って、全顧客と全注文の情報を取得し、どちらにも存在しないデータも含めて分析する。

まとめ

**外部結合(OUTER JOIN句)**は、リレーショナルデータベースにおいてテーブル間のデータを結合するための強力なツールです。

左外部結合、右外部結合、完全外部結合の3つの主要なタイプがあり、それぞれ異なる用途に応じて使い分けることができます。

これらの結合を適切に活用することで、データの統合や分析がより効率的に行えます。

SQLのOUTER JOIN句を理解し、実際のデータベース設計やクエリ作成に役立てましょう。

 

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