開始タグ(opening tag)は、HTMLやXMLなどのマークアップ言語において、文書内の要素を指定するために用いるタグの一部です。
このタグは、文書の構造やフォーマット、表示内容を定義する役割を持ちます。
本記事では、開始タグの基本的な構造、使い方、および関連するタグとの違いについて詳しく解説します。
開始タグの基本
開始タグとは?
開始タグは、HTMLやXML文書で要素の開始を示すタグです。
開始タグは「<」で始まり、タグ名と属性を含み、最後に「>」で閉じます。
例えば、<div id="section1"> は、<div> タグで要素を開始し、id 属性を指定しています。
タグの構造
開始タグは次のような構造を持っています:
- タグ名:要素の種類を示します。
- 例えば、
divやpなど。 - 属性:要素に追加の情報を提供します。
- 例えば、
id="section1"やclass="highlight"など。 - タグの閉じ:
>でタグを閉じます。
例:
![]()
この例では、<a> が開始タグで、href 属性が指定されています。
開始タグと終了タグの関係
開始タグと終了タグ
HTMLやXMLでは、開始タグと終了タグが対になって文書内の要素を囲むことが一般的です。
終了タグは「</」で始まり、タグ名を記述し、最後に「>」で閉じます。
例:
![]()
ここで、<p> が開始タグで、</p> が終了タグです。
このペアによって、段落を指定しています。
終了タグが不要な場合
一部の要素では、終了タグが不要です。
これらは自己完結型のタグと呼ばれます。
例えば、<hr> や <br> などです。
例:

HTMLでは終了タグが省略できますが、XHTMLやXMLでは自己完結型のタグが「<br />」のようにスラッシュで閉じるルールがあります。

開始タグの実際の使用
HTMLでの使用例
HTMLでは、開始タグを使ってページの構造を定義します。
例えば、以下のようなタグがよく使われます:
<div>:コンテンツをブロックレベルでグループ化するためのタグ<span>:インライン要素をグループ化するためのタグ<a>:ハイパーリンクを作成するためのタグ
XMLでの使用例
XMLでも開始タグは同様に使用され、データ構造を定義します。
例えば、以下のようなタグが使われます:

この例では、<note> が開始タグで、内部に複数の要素が含まれています。
まとめ
開始タグ(opening tag)は、HTMLやXMLなどのマークアップ言語において、要素の開始を示す重要な役割を果たします。
タグ名と属性を用いて文書の構造や表示内容を定義し、通常は終了タグと対になって使用されます。
自己完結型のタグもあり、終了タグが不要です。
HTMLやXMLでの開始タグの正しい使い方を理解することで、文書の構造を適切に管理し、より効果的なマークアップが可能になります。
さらに参考してください。
