LEFT JOIN句(LEFT JOIN clause)は、リレーショナルデータベースにおいて、二つのテーブルを結合し、データを効率的に抽出するための強力なツールです。
SQL文の一部として使用され、特に外部結合を行う際に重要な役割を果たします。
本記事では、LEFT JOINの基本概念、使用方法、他の結合句との違いについて詳しく解説します。
LEFT JOINの基本
1. LEFT JOINとは?
LEFT JOIN句は、二つのテーブルを結合する際に、左側のテーブルのすべてのレコードを抽出し、一致するレコードが右側のテーブルに存在する場合はそれを結合します。
一致しない場合は、右側のテーブルのフィールドにはNULLが入ります。
これにより、左側のテーブルに存在するすべてのデータを確保することが可能です。
2. 使用例
例えば、以下のようなSQL文を考えてみましょう:
この文では、テーブル1のフィールド1とテーブル2のフィールド2が一致するレコードを結合し、テーブル1のすべてのレコードを抽出します。
3. 結合結果
この結果、テーブル1に存在するがテーブル2に一致するデータがない場合でも、テーブル1のデータは必ず返され、テーブル2のデータはNULLとなります。
他の結合句との比較
1. RIGHT JOIN句
RIGHT JOIN句は、LEFT JOINの逆の動作を行います。
右側のテーブルのすべてのレコードを抽出し、一致するレコードが左側のテーブルに存在する場合はそれを結合します。
以下のように指定します:
この場合、テーブル2に存在するがテーブル1に一致するデータがない場合でも、テーブル2のデータは必ず返されます。
2. FULL JOIN句
FULL JOIN句は、LEFT JOINとRIGHT JOINを組み合わせて、両方のテーブルからすべてのレコードを抽出します。
次のように指定します: