サスペンド(Suspend)とは?省電力モードの利点と種類を解説

サスペンド(suspend)とは、コンピュータの機能を一時停止し、省電力モードで待機させることを指します。

この機能は、ユーザーがコンピュータを迅速に再起動できるように設計されています。

本記事では、サスペンドの概念、利点、そしてその種類について詳しく説明します。

サスペンドの基本概念

サスペンドとは?

サスペンドは、コンピュータを完全にシャットダウンするのではなく、内部の一部の機能を低消費電力モードに切り替える方法です。

この状態では、画面がオフになり、操作を受け付けなくなりますが、メインメモリ(RAM)の内容は保持されます。

サスペンドの重要性

サスペンド機能は、特に短時間の離席時や移動中に非常に便利です。

通常の起動やシャットダウンには数十秒から数分かかりますが、サスペンドからの復帰は数秒程度で行えます。

このため、利用者にとってストレスの少ない操作感が実現されます。

サスペンドの種類

STR(Suspend-To-RAM)

STRは、メインメモリの電力供給を維持したまま、その他の機能を停止する方法です。

この方式では、コンピュータは迅速に復帰できるため、通常のサスペンドとして認識されています。

STD(Suspend-To-Disk)

STDは、メインメモリの内容をハードディスクや他のストレージデバイスに保存し、完全に電源を切る方法です。これを一般にハイバネーション(hibernation)または休止状態と呼びます。

復帰には少し時間がかかりますが、電力消費は最小限に抑えられます。

サスペンドの利点

サスペンド(Suspend)

  1. 迅速な復帰: サスペンド状態からの復帰は、通常数秒で行えます。

これにより、利用者はすぐに作業を再開できます。

2.電力消費の削減: サスペンドを利用することで、電力消費を大幅に減少させることができます。

3.利便性: 多くのノートパソコンでは、ディスプレイを閉じると自動的にサスペンドモードに入ります。

これにより、バッテリーの節約が可能です。

サスペンドとハイバネーションの違い

  • サスペンドはメモリの電源を維持しつつ他の機能を停止しますが、ハイバネーションはメモリの内容をストレージに保存して完全に電源を切ります。
  • これにより、サスペンドは迅速な復帰が可能ですが、ハイバネーションは電力を完全に切ることで、長時間の使用中断に適しています。

まとめ

サスペンド(suspend)は、コンピュータを省電力モードにして待機させる機能であり、迅速な復帰が可能です。この機能は特に、短時間の離席時や移動中に非常に便利です。

STRとSTDという二つの形式があり、それぞれの利点を理解することで、ユーザーは自分の使用スタイルに最適な方法を選択できます。

サスペンドの活用によって、より快適なコンピュータ利用が実現できます。

 

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