ビデオキャプチャとは?仕組み・用途・おすすめデバイスまで徹底解説【video capture】

IT辞書

ビデオキャプチャ(video capture)は、映像機器から出力される映像・音声をデジタルデータとしてパソコンなどに取り込み、保存・加工・配信などに活用できる技術です。
近年、ゲーム実況やオンライン授業、企業のWeb会議録画などで需要が急増しており、動画コンテンツ制作の基盤技術として重要な役割を果たしています。

本記事では、ビデオキャプチャの仕組み・活用例・必要なデバイスについて詳しく解説します。

ビデオキャプチャとは何か?

基本定義

ビデオキャプチャとは、テレビやビデオデッキ、ゲーム機、PCの画面など、外部映像ソースから出力される映像・音声信号をデジタル化して記録する処理のことを指します。

キャプチャされたデータは、MP4やMOVなどの汎用フォーマットにエンコードされ、動画編集やアーカイブ、ストリーミング配信などに使用されます。

ビデオキャプチャの代表的な用途

  • ゲーム実況録画・配信(例:Nintendo SwitchやPlayStation)

  • Web会議の録画(Zoom、Teamsなど)

  • オンライン講義・セミナーの収録

  • 昔のVHSテープや8mmビデオのデジタル保存

  • テレビ番組の録画・編集

  • 画面録画(スクリーンキャプチャ)

ビデオキャプチャの仕組みと構成

キャプチャの信号処理フロー

  1. アナログ/デジタル映像信号を受信

  2. コンバータ(キャプチャデバイス)でデジタル変換

  3. PCや録画ソフトに転送・保存

  4. 必要に応じてエンコードや編集処理

キャプチャに必要な主な機材

ビデオキャプチャデバイス(USB接続)

  • 外部映像をPCへ取り込む小型デバイス

  • HDMI、AV、S端子などの入力を持つ

  • 例:Elgato HD60 X、AVerMedia Live Gamer Portable

ビデオキャプチャカード(内蔵型)

  • PCの拡張スロットに取り付けるタイプ

  • より安定した高画質キャプチャが可能

  • 例:Blackmagic DeckLink、AVerMedia GC573

キャプチャソフトウェア

  • 映像のプレビューや録画を行う

  • 例:OBS Studio、XSplit、RECentral、Bandicam

ビデオキャプチャの実例と応用

ゲーム実況での活用

ゲーム機のHDMI出力をビデオキャプチャデバイス経由でPCに接続し、OBS Studioなどで映像を録画・配信。

人気のYouTuberやTwitch配信者がよく使用しています。

例:

  • Switch → Elgato HD60 X → OBS Studio → YouTube Live

教育・ビジネス用途

  • Web会議を録画して社内共有や議事録代わりに

  • eラーニングや講義の録画配信

  • プレゼンテーションや操作マニュアル作成時の画面録画(スクリーンレコーディング)

VHSなどのアナログ映像の保存

古い家庭用ビデオをデジタル化し、劣化前に永久保存。専用のAV入力対応デバイスが活躍します。

ビデオキャプチャの選び方と注意点

画質・解像度

  • フルHD(1080p)で十分な場合が多いが、4K対応製品も登場

  • 配信か録画かによって必要な解像度が異なる

遅延(レイテンシ)

  • リアルタイム操作が必要なゲーム実況では、低遅延(Low latency)対応製品を選ぶ

ソフトウェアの互換性

  • Mac、Windows、配信サービスとの対応を確認

  • ソフトごとに設定項目が異なるため注意が必要

まとめ

ビデオキャプチャは、映像と音声をデジタルデータとして取得し、録画・編集・配信などの多用途に活用できるIT技術です。

特に以下のポイントが重要です:

  • 映像ソースに応じた機材選定(ゲーム、テレビ、PCなど)

  • 録画・編集環境の整備(ソフトやスペック)

  • 出力形式・解像度・遅延など技術的条件の理解

YouTube配信やeラーニングなど、映像活用が進む今、ビデオキャプチャはデジタル時代の必須スキルと言えるでしょう。

目的に合った機材・ソフトを選び、効率的かつ高品質な映像制作を行いましょう。

さらに参考してください:

テレビ会議(ビデオ会議)とは?仕組み・メリット・主要ツールを徹底解説

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